おとくケータイコラム

いざという時に役立つiPhoneの緊急SOS・メディカルIDの使い方

メディカル

2018年の日本は、台風・豪雨・地震等、数々の自然災害の猛威にさらされました。

さらに、例年より1か月も早く梅雨明けをむかえ、連日の猛暑がつづき、まだしばらくはおさまりそうにない気配です。こうした猛暑がつづけば、日本近海の海水温が上昇し、接近する台風の勢力が維持されることとなり、大型の台風による風水害の被害も懸念されます。

さらに、夏休みをむかえ、水の事故や交通事故なども増加傾向にあり、こうした状況下では救急119番、警察110番、海上保安庁118番への緊急通報の機会も少なくありません。

普段はあまり意識したことのない緊急通報ですが、いざという時に素早く正確に通報するために通報の方法や注意点などを再確認しておくことは重要です。

今回は、日ごろ愛用しているiPhoneの緊急通報機能の使い方や特徴などをチェックしてみます。

iPhoneの緊急通報は2種類

緊急SOS

皆さんは、ご自身のiPhoneに緊急通報を素早く行うための特殊な操作があることをご存知でしょうか?

通常であれば、まずは画面をONにしロックを解除、電話アプリを立ち上げて警察・火事救急・水難海上など、必要に応じた3桁番号をコールして通報しますが、緊急事態の中では緊張と焦りでふだんの何気ない動作がうまくできず、なかなか通報できなかったという話しを耳にすることがあります。

確かに、緊急時の緊迫する状況下では操作する指も振るえるでしょうし、腕から手指までが緊張でガチガチになってしまいそうで、普段通りの方法でスムーズに通報できない可能性はありそうです。

そんなシチュエーションを想定して、iPhoneには簡単な操作で緊急通報をおこなえるよう、特殊な仕組みがあります。緊急時に素早く正確な通報を補助する機能は、いかにもユーザーインタフェイスを重視するiPhoneらしいと言えます。
しかもその方法は、ユーザー自身が緊急事態に陥って救助救援が必要な場合の操作と、他者を救護する場合の操作方法の、それぞれに必要な動作や情報表示などを含めて2種類が登録されています。

以下では、その2種類の緊急通報の方法をそれぞれに検証してみることに致します。

自らの救助救援を求める緊急SOS

まず1つ目は、自らに救助・救援が必要な場合や、事故や事件で自らが関わり緊急性の高い場合に使用する緊急通報で、Appleでは「緊急SOS」と呼称しています。

緊急SOSを動作させる方法は非常に簡単です。

緊急SOS

最新モデルである「iPhoneX・iPhone8・iPhone8Plus」は、電源ボタンと音量ボタン(上下いずれでも可)を、緊急SOSスライダーが表示されるまで、同時に長押しし続けます。

「iPhone6/6Plus/6s/6sPlus/7/7Plus」では本体右側面にある電源ボタンを5回押します。電源ボタンが本体上部にあるiPhone5s/iPhoneSEでも、同じく電源ボタンを連続5回押して緊急SOSを起動します。

緊急SOS

こちらの画面は、緊急SOSが起動された画面です。

緊急SOSの画面には、上から「電源OFF」「メディカルID」「緊急SOS」「キャンセル」の4種類の選択肢が現れます。

  • スライドで電源オフ…文字通り端末の電源をOFFにします。通常時の電源OFF操作と同じです。
  • メディカルID…iOS11以降の機能で、端末所有者の加療に必要な情報を表示します(詳しくは後述)。
  • 緊急SOS…110/118/119番へ通報します。
  • キャンセル…緊急SOS機能をキャンセルし、認証画面に戻ります。

キャンセル以外を動作させるためには、左端のスライダーを右へスライドさせます。
緊急時の緊張の中、迅速・正確な動作が求められるため、あえて誤動作を起こしやすい「タップ」ではなく、意思を持った動作としての「スライド」を求める仕組みになっています。

この画面で電源OFFにする場面が想像しにくいですが、おそらく、通常の電源OFF操作を表示することで、同じ「スライドさせる」操作を明示しているのではないかと思われます。

緊急SOSを動作させる

実際に緊急SOSを動作させてみます。

赤いSOSの部分を右へスライドさせると、緊急通報先が表示された画面が現れます。ここまでの操作は、お手持ちのiPhoneで試すことができますので、是非確認しておくことをお勧めします。

緊急SOS

この画面から、通報先をタップすれば緊急通報が発信される仕組みです(この先は実際に緊急通報を発信しますので試さないでください)。

通報する内容によって、適切な通報先を選択し発信します(この画面ではタップで発信します)。

日本の場合、緊急連絡先が分かれているため、自動的にSOS発信をすることができません。事件・事故なのか、海での事件・事故なのか、火事・救急なのかによって通報先を選択しなければなりません。例えば、インドなどのように緊急通報先が1つに集約されている国では、通報先の選択画面なしに即発信する仕組みになっている国もあります。

緊急SOS

「設定」→「緊急SOS」では、「自動通報」の設定項目があります。

「自動通報」をONにすると、緊急SOS起動時に3カウント後に通報する想定になっています。しかし、日本では先に述べた事情で、自動通報に設定しても、3カウント後に緊急通報先を選択する画面が現れます。この点においては、日本の緊急通報の仕組みの中で対応せざるを得ないため致し方のない部分でしょう。

通報する内容を整理して適切に伝えよう

通報する際には、落ち着いて状況や場所を伝える必要があります。通報者の情報は非常に重要です。以下の項目を分かる範囲で伝えるようにしてください。

  • 発生した場所の住所や建物名・目標物などをできるだけ多く正確に伝える
  • 発生した時間や発見した時間(正確な時刻でなくても○○分前なども重要な情報)
  • 事故の内容やけが人の状況、分かれば犯人の特徴など
  • 通報者の情報(氏名・住所・電話番号・要救護者や事件事故との関りなど)
  • 海上保安庁では、油の流出や不審船の目撃情報等の通報も求めています。

発生場所の情報に関しては、通報者のわかる範囲の目標物程度で大丈夫です。通報後にiPhoneから自動的に現在地を知らせるテキストメッセージが発信される仕組みになっている上、端末の所在地が変わる都度、最新の位置情報が緊急連絡先に送信される仕組みになっています。

メディカルIDとは

緊急SOS

iOS8から実装された機能で、iPhone所有者のメディカルデータを保存しておくことができます。

自らが要救助者になった場合には血液型や既往症などの確認が可能なため、処置・治療が迅速に行われる助けとなりますし、登録された緊急連絡先(家族など)への連絡をスムーズに行うための、非常に重要な情報源となります。

メディカルIDの設定方法

メディカルID

メディカルIDは、ホーム画面上の「ヘルスケア」アプリ、または、「設定」→「緊急SOS」内の「ヘルスケアで緊急連絡先を設定」から設定する事ができます。

メディカルID

初めての設定の場合には、いずれのアプローチであっても「ようこそヘルスケア」からスタートになります。この画面では、Appleの「健康」に対する考え方がわかる動画を見ることができます。

次ページに進むと、氏名や生年月日の他に、オプションとして性別や身長・体重などを登録することができます。さらに「続ける」をタップすると「メディカルIDを作成」に進みます。

メディカルID

メディカルID設定では、ヘルスケアで登録した氏名や生年月日・性別・身長・体重の他に、病歴や既往症、服薬中の薬や血液型、アレルギーの有無など、細かなデータを記録することができます。
また、自らが要救助者となり不幸にも生存不可能となった場合の「臓器提供」についても意思表示を明確にしておくことができます。提供意思があれば臓器提供設定で「はい」を、提供したくない場合には、「いいえ」を選択します。

メディカルIDをロック中に表示させるには

メディカルID設定の最初にある「ロック中に表示」をONにしておくことで、アナタが要救助者となった場合で意識がない場合など、救助者がアナタのiPhoneのロック画面から登録されたメディカルデータを参照することが可能となります。

メディカルID

さらに、設定の最後では、緊急連絡先を「連絡先」アプリから指定し、配偶者や家族・友達・アシスタント等のラベルを付加することができます。氏名は連絡先の登録通りに表示されますので、読み方が難しい苗字等の場合には連絡先アプリの登録をひらがなにしておくと良いかもしれません。

ご注意

緊急時を勘案すれば緊急連絡先に家族を登録しておくべきですが、この機能は、例えばiPhoneを紛失した際には拾得した人物によっても開かれてしまう事を忘れてはなりません。そうした状況を勘案すると、こと例のような「娘」という登録を果たして行うべきか否かは、よくよく検討する必要がありそうです。

こうした意味では、ユーザーの身体から数メートル離れたらメディカルIDを表示しない等の、セキュリティ面でのさらなる改善が必要かもしれません。

しかし、それでもメディカルIDに情報を登録しておくことは、ユーザーが危機におちいった際には命を守ってくれる可能性のある重要な要素であることは間違いありません。アナタ自身が要救助者となった場合、メディカルIDは救助者にとって非常に重要かつ貴重なデータとなります。

登録内容を吟味した上で、是非、ご自身のメディカルデータを記録しておくことをおすすめします。

他者を救護する際に要救護者のiPhoneから通報する場合

自らが要救助者である場合とは異なり、他者を救助するための通報が必要な場面にも遭遇することがあります。もし要救助者がiPhoneを所持していた場合には、要救助者のiPhoneで緊急通報することをお勧めします。

その理由の1つは、iPhoneの「緊急通報位置通知」です。

「緊急通報位置通知」は、先ほども説明しましたが、iPhoneから緊急SOSを行うと自動的に端末の位置情報が通知される仕組みです。しかし端末の所在地が移動すると、移動した端末の位置を通報してしまうのです。

つまり、アナタが救助者となって自らのiPhoneで通報し、その後その場を離れると、位置情報はアナタの居場所を送信してしまうことになり、要救助者のところに救援が行かないことも起こり得る訳です。このため、要救助者のiPhoneで通報した後、ポケットに戻しておけば救援は要救助者の元へ向かいます。

もう1つの理由はメディカルIDに記録された「緊急連絡先」にも連絡するためです。

メディカルIDを参照できれば、交通事故に遭ったり、不意の体調不良等で本人が連絡できない状況の場合に、配偶者や家族など、指定の緊急連絡先に連絡することができます。

また、救急隊員にメディカルIDの存在を知らせることも救助の重要な行動と言えます。昨今では多くの救助隊員がスマホを参照するようですが、もし知らないようであればメディカルIDの存在を知らせることで、救助にプラスとなるケースがあります。

他者救助のための緊急通報

緊急通報

iPhoneのロック画面を表示し、ロック解除を試みます。当然、タッチID・パスコードを求める画面ではロック解除できませんが「緊急」という選択肢が表示されます。

「緊急」をタップすると、「Emaergency Call」の発信画面が表示されますので、110/118/119のいずれかから適切な通報先に発信します。

緊急通報画面からは、110/118/119のいずれかのみ発信可能で、他の電話番号には通話発信できません。

緊急通報

このように、緊急通報以外の電話を発信しようとしても、「緊急電話専用」と表示されかけることはできません。

メディカルIDを参照すれば、要救助者が自ら発信できない状況の場合には、代わって緊急連絡先に知らせることが可能です。

緊急通報

「Emergency Call」画面左下の「メディカルID」をタップすると、iPhone所有者のメディカルデータや緊急連絡先の電話番号が表示され、ロック解除していない状態でも記録された電話番号に発信できます。

この機能は、エマージェンシーコールとして、メディカルIDに登録された緊急連絡先にのみ発信できる機能であるため、発信画面に「連絡先」のアイコンが表示されていますが、先へ進むにはパスコードの入力が必要なので、救助者に連絡先アプリの中を見られる心配はありません。

緊急SOS・メディカルIDまとめ

ここまで、iPhoneの緊急SOS・メディカルID・緊急電話について見てきましたがいかがだったでしょうか。

Androidスマホでも同様のことは可能ですが、企画・開発・製造・販売・OSアップデートまで全てをAppleが統括するiPhoneは、対応iOSがインストールできる全ての端末で、同じ操作で同じ動作をさせることができる点で、緊急端末として優れていると言えます。

「自動通報」をONにしていても、国内での使用の場合は最終的には通報先を指定しなければならず、完全な自動通報にはなっていない点や、メディカルIDの緊急連絡先に家族を登録しておくことのリスクなど、機能やセキュリティ面でまだ完璧とは言えない部分もあります。

また、今回は触れませんでしたが、ロック解除との兼ね合いでSiriによる通報も音声操作だけで発信することができない等、Appleにはさらなる改善や進化を望みたい部分が少なからず存在することも事実です。

しかし、それらを割り引いたとしても、自らが要救助者となった場合や、周囲に重篤な要救護者がいる場合などには、iPhoneの持つ緊急機能が大いに役立つことは間違いありません。

自分や他者の生命を守る一助としてのiPhoneの存在は無視できないのではないでしょうか。

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